
【あらすじ・考察】『僕の心のヤバイやつ』はなぜ「尊い」か
これほどまでに キャラクターにとっての「嬉しい」に「よくやった!」「頑張ったな!」と励ましたくなるラブコメを私は知らない 。そのラブコメとは現在アニメ二期が放送されている漫画『僕の心のヤバイやつ』(以下『僕ヤバ』)だ。この魅力をぜひ紹介させていただきたい。とはいえ漫然とした「紹介」ではつまらないので、ここでは『僕ヤバ』の作者が丁寧に書くことを意識したという要
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これほどまでに キャラクターにとっての「嬉しい」に「よくやった!」「頑張ったな!」と励ましたくなるラブコメを私は知らない 。そのラブコメとは現在アニメ二期が放送されている漫画『僕の心のヤバイやつ』(以下『僕ヤバ』)だ。この魅力をぜひ紹介させていただきたい。とはいえ漫然とした「紹介」ではつまらないので、ここでは『僕ヤバ』の作者が丁寧に書くことを意識したという要

ミステリー小説といえば何をイメージするだろう。謎の建築物、怪しげな住人、驚天動地のトリック。はたまた「読者への挑戦状」? 本論で紹介する連城三紀彦『白光』にはいずれの要素も無いが、それでも傑作ミステリーの一冊だと断言できる。奇天烈ではないが、それでも際立つ非凡さ。 このような表現が、小説で可能だったのか 。そう思わずにはいられない。ここでは『白光』のあらすじ

アニメ映画『君たちはどう生きるか』がアカデミー賞アニメ映画賞を受賞した。しかし、考えてみると日本を代表する映画監督が現代に放った作品のタイトルが「どう生きるか」というのは意味深な出来事でもある。つい先日、日本のGDPがドイツに抜かれたということも騒ぎになったが、いよいよもって「経済」という明快な「幸せ」の基準が揺らぎ、「幸せ」を再考すべきというサインであり「

世界や社会に対する個人の姿勢を分類するのであれば「肯定」「否定」の間に「静観」「懐疑」があると思う。 そして本書は「懐疑」の本である 。本書は「自己家畜化」というキーワードを武器に「ADHD」や「社交不安症」の増加の謎にメスを入れ、その背景にある「生物」としての人間、そして社会構造の変化を分析する。もし今、本論の読者が「健康志向」の風潮や「コスパの良い人生」

アニメ『葬送のフリーレン』が人気アニメだということに異論がある人は少ないと思う。タイトルにある「フリーレン」というのは舞台となっている世界の魔王を倒したパーティーのメンバーの名前だ。女性の魔法使いのフリーレンは人間より寿命が長いエルフという種類のキャラクターで、当然のことながら他のパーティーよりも長生きすることになる。魔王討伐後の平和な世界で魔法集めをしてい

「頭悪くなる位人を好きになれるのは幸せな事だよ」という名セリフ・名シーンがあるのは漫画家・赤坂アカによるラブコメ漫画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』である。ここでは本作の簡単なあらすじと、これがなぜ実写映画化、アニメ三期とテレビスペシャル版まで至るほどヒットになったのかを考察していきたい。 舞台は名門とされる高校・秀知院学園。そこの生徒会長で