カテゴリー: 歌詞考察

  • 【歌詞考察】Official髭男dism『Same Blue』

    Official髭男dism『Same Blue』といえば、マンガ『アオのハコ』のアニメ主題歌として知っている人は多いだろう。青春恋愛マンガのオープニング曲なだけあって、「好き」という気持ちがまっすぐに表現されている曲だと思われがちだが、歌詞の意味を一つ一つかみ砕くことで、見事という他しかない構造が現れる。 本論では、同曲において視線の動き方が非常に巧みに構

  • 【歌詞考察】なきそfeat.歌愛ユキ『ド屑』

    『ド屑』は、ボカロPなきそが制作した楽曲で、歌手として歌愛ユキがフィーチャリングされている。この曲は2022年3月5日に配信リリースされ、公開から1ヶ月足らずでミュージックビデオの再生回数が100万回を突破するなど、高い人気を誇っていることは数値が示しているとおりだ。 一方で『ド屑』は、一見すると「男に弄ばれた女の復讐劇」にも見えるが、歌詞を丁寧に読解すると

  • 【歌詞考察】DECO*27『テレパシ』

    ボカロ曲『テレパシ』は、大量のパロディ、ネットミームで構成されたMVを背景にしつつ、自身の恋愛感情を歌っている人気の楽曲だ。ネット上の考察は、このミームの元ネタ探しに奔走しているようだが、 重大な点が三つ見過ごされている 。 一つは『テレパシ』というタイトルの謎。二つ目が、なぜこの曲のMVがネットミームで構成されているのか。最後は、この曲の歌詞が「片思い」の

  • 【歌詞考察】ピノキオピー『超主人公』が問いかける「物語の終わり」の不可能性

    『超主人公』(ちょうしゅじんこう)は、2025年2月14日に公開された楽曲であり、ボカロPのピノキオピーによって作曲、作詞、イラスト、動画が手掛けられている。 一見するとシンプルなメッセージを発している本曲だが、歌詞のテーマや内容については多くの解釈を可能にし、フォロワーやリスナーからの考察が活発に行われている。 本論では、歌詞の意味を考察することによって、

  • 【歌詞考察】DECO*27『モニタリング』

    DECO*27のボカロ曲『モニタリング』は、2024年12月に発表された楽曲だ。この曲は、他者に対する欲望や恋心をテーマにしたものであるが、本曲の結末などの解釈をめぐって、リスナーに活発な議論を巻き起こしている。 なるほど。たしかに『モニタリング』は、一見するとヤンデレ的な楽曲である。特に出だしの「ねえあたし知ってるよ/きみがひとりしてるの知ってるよ」はMV

  • 【歌詞考察】kanaria『酔いどれ知らず』

    深いテーマと悲恋の解釈 『酔いどれ知らず』という曲をご存じだろうか。多くの人々に愛され、歌詞には深い意味が込められているこの歌は、特に若い世代の間で人気が高い。その人気を示すようにネットには感想が多く転がっている。それらは歌のタイトル『酔いどれ知らず』が示すように、酔っ払いのように現実から逃れたいと願う心情を描いているというのが多い。 たしかに一般的には、こ

  • 【歌詞考察】黒うさP『千本桜』

    大ヒットボカロ曲が映す理想化された日本の虚構性 『千本桜」』といえば、ボカロ曲を聴く人であればだれもが知っているであろう。 黒うさPによって作詞・作曲され、初音ミクが歌唱するボカロ楽曲であり2011年に公開されるやいなや、瞬く間の音楽ファンを魅了した。 その力強いメロディーと歌詞、そして視覚的にも強いインパクトを有した楽曲だが何よりの魅力は、その 独自の世界

  • 【歌詞考察】ピノキオピー『嘘ミーム』feat. 初音ミク

    「嘘ミーム」が映す現代社会の真実 現代社会は、情報の氾濫とともに事実と虚構の境界が曖昧になりつつある。 そんな時代背景の中でピノキオピーによる『嘘ミーム』は、その独特なメロディと歌詞で多くのリスナーを魅了している。 楽曲内では、嘘と真実の間で揺れ動く感情が巧みに表現されており、その心理描写が深い共感を呼んでいる。 特に、SNSや現代社会における情報の曖昧さ、

  • 【歌詞考察】『ヨワネハキ』歌詞に込められた現代の切迫感と生き方

    『ヨワネハキ』は、和ぬか、asmi、MAISONdesによる楽曲で、TikTokを中心に爆発的な人気を誇る一曲だ。独特なメロディと歌詞が特徴の本曲は多くのリスナーの心に今でも深く響いている。特に、歌詞の中で描かれる感情や状況が共感を呼び、多くの人々がその意味を考察している。このブログでは、『ヨワネハキ』の歌詞に込められた意味を考察・深掘りすると同時に、人気の

  • 【歌詞考察】RADWIMPS『前前前世』運命か、執着か。ホントは怖い大ヒット曲

    メガヒット映画『君の名は』の挿入歌として、多くの人が知っている曲RADWIMPS『前前前世』。アップテンポな曲調やボーイミーツガールのアニメ映画に使用されたことから、爽やかな歌として認知されているはずだ。 しかし、ある補助線をひくだけで、この曲は恐ろしく怖い内容に変貌する。 結論を言おう。 この曲は、ストーカーの歌に聞くこともできるのだ 。さっそく確認してみ